うちのゴールデンリトリバーのジュリーは
すごい恐がりで、大きな物音はもちろん、
自分のしっぽが叩いたビニールシートの音にも
おののいてしまうほど。
そんなジュリーと一緒のときに聴ける
音楽はモーツァルトやマイルス・デイビスに
限られていて、つまりベースやドラムなどの低音が響く
のをジュリーは許可せず、呼吸をハァハァと
荒立てて「うるさい」とアピールしてたんです。
しかし。
10月からこちら私と過ごす時間が
圧倒的に増えたジュリー。
聴けるようになりました。ロックが。
真心ブラザーズからブラーまで。
耳が肥えたというか、
奥行きが広がったというか。
もはやロック犬!
そういえば、私も10年前はブラーをノイジー
と感じてすぐにCDを返してしまったなぁと
思い出しました。
名作とされている音楽は、
自分にとって難解でも
ちょっと頑張って聴き続けたい。
パアッとわかる、というか
好きになる時がくるかもしれないから。
牧野良幸さんというイラストレーターの本、
「僕の音盤青春期」のなかの
「1日1針(レコードプレイヤーに
おいての話で)」というくだりがあり、
「難解な曲に出会ったとき、
好きになるまで毎日1回聴き続ける」
ようにしているとかいてありました。
見習って、私も耳をぐんぐん広げていきたい。
ジュリー、次はハードコアパンクに進むぜ!